配線の
技を磨く。
2019年入社
西部事業部勤務
第一技術部
製造担当
INTERVIEW09
当社で活躍する先輩社員たち
配線組立という業務
配線の組立業務を担当しています。主に陸海空の防衛装備品の配線組立ですね。最近、配線組立以外の業務も増えました。工機作業と言って、筐体の組立業務です。こちらは2名のチームで私がリーダーということになっています。課としてのメイン業務はあくまで配線組立ですが、工機作業が増えた分、他部門との関わりが増えてきて、新しい知識とかも求められるようになって、やりがいも増えました。
厳しい品質基準
配線組立作業は、事前に組立図と配線図が渡されて、それを組んで、組んだものを検査してもらって、完了、納品という流れです。防衛整備品や衛星に使われる部品は独自の配線が必要なものも多く、そのような場合にははんだ付けが利用されます。もちろん、それらの配線は、製品の性能や安定性、耐久性を左右するため、はんだ付けにはシビアな品質基準が設定されていて、私もその基準を満たす資格の認定を受けて作業をしています。あとから、不具合が生じると、製品の作業工程全体が影響を受けるので、細心の注意を払って作業にあたっています。部品単体から製品完成まで、すべての作業は基本的にひとりで行いますが、それらの作業が手際よく品質もよくできたときは、とてもやりがいを感じます。
ノウハウを身につける
1~2年目のときは先輩と一緒に作業して、効率のいい作業のしかたを教わりました。例えばケーブルの引き回しかたとか、はんだの量とか、そういうルール的なものですね。その後、実際の作業を重ねるなかで、いろんなノウハウを身に付けていきました。例えば図面に書いてある手順より早い方法を工夫したり。そういう経験が今役に立っていると思います。
失敗に学ぶ
今まで経験したことのないまったく新しい作業の場合は、慎重になりますね。知識不足のまま作業をすると品質問題につながるおそれがあるので、経験を積んだ先輩や設計部門の人に聞いたりとかして、万全を期して作業にあたっています。実は、1年目とか2年目のとき、他に代替がない部品でミスをしてしまったことがありました。どうしようってなって、上司に相談して違う作業で何とか回復できたのですが、その時はヒヤッとしましたね。基本的に自分ひとりでやる作業ですが、その時以来、何か問題がありそうなときは早めに周囲に相談するようになりました。
コミュニケーションある職場
基本ひとりで完結する業務ですので、職場では皆んな自分の作業をやっているのですが、逆にコミュニケーションは多いですね。先輩も仕事の合間に声をかけてくれますし、わからないことがあったらこちらからも気軽に聞けますし。仕事以外のプライベートの話とかも、結構したりします。そういう意味では、かなりいい職場なのかなと思います。
さらなる成長を目指して
いまよりレベルの高い作業者になりたいですね。先輩で、目標としている方がいるのですけれども、その方はひとつの物を作るときの速さも正確さも違うのです。ケーブルの引き回しもきれいで、はんだ付けも最短ルートを通って正確。例えば自分が1時間で作るものを30分で作れたりするのです。今までは指示された作業をこなすだけだったのですが、これからは、そういう先輩からいろいろ吸収しながら、自分自身の成長のために頑張ってみようと思っています。
もの作りという選択
学校では、電子機器組立、電子と電気、情報の3つの分野を学びました。部品とケーブルを使ったシステムを自作のパソコンのプログラムで動かしたこともあります。就職にあたっては、こういう経験を活かして、もの作りに携わりたいなと思っていました。そんな中、もの作りの中でも特に珍しい衛星とか、防衛を扱う当社に興味をもったのです。
就職活動中の方で、理系の勉強をされていたり、もの作りに興味があったりする方は、当社を選択肢の中に入れてみてはいかがでしょう。学生時代に学んだことがそのまま使えるわけではないのですが、日々の業務に真剣に取り組む中で確実に自分の成長を実感することができると思います。