防衛装備品
運用
サポート

2015年入社

西部事業部勤務
電子第一製造部

試験・プロジェクト担当

INTERVIEW08

当社で活躍する先輩社員たち

防衛装備品の維持整備

防衛事業の品質管理部門として、故障物品の診断・修理作業や製造品の試験、お客様先への技術支援を担当しています。僕が担当しているのは、航空機等に搭載される電子戦装置と呼ばれる装置です。これは脅威に対する電波妨害などの電子攻撃や潜在的脅威の情報収集・分析を行う電子戦支援を担う装置で、運用中の航空機の安全を保つ上で欠かすことができないものです。これらの装置が常にスペック通りの性能を発揮できるように、修理対応した装置でも、新品と同じ試験を行って出荷しています。

客先でのアフターサポート

客先出荷後のアフターサポートも業務範囲です。電波関係の装備品では、その使用環境は時代と共に刻々と変化してきています。現在のニーズに合わせた運用の支援や能力向上の検討といった提案活動、日々の不具合対応なども行っています。こういった活動によって、数十年前に納品した防衛装備品をアップデートしながら長期運用できるようサポートしていくことも僕たちの重要な使命です。

利用シーンを肌で知る

僕たちが担当する機器は、自動車や家電製品のような身の回りにある製品ではないので、入社当初は自分たちの仕事の意義をあまり実感できませんでした。しかし、技術的な運用支援で何度もお客様先を訪れる中で、実際に自分たちが修理・試験したものが現場で使われているシーンを目にし、使用者の方の生の声を聞くことで、防衛の最前線においてこれらの機器がいかに重要か、その維持整備を支える自分たちの役割がいかに大切かを肌で感じ取ることができました。これが、いまのやりがいにつながっています。

数十年前の機器の診断

修理作業で難しいのは、数十年前に製造された、機器の診断ですね。明らかな故障だけではなくて、長年の間に経年劣化している部品を交換しなければいけないケースも多いですね。部品交換といっても単純に最新の部品に置き換えればいいわけではなく、古い回路に組み込んでちゃんと動くか、見極めなければいけません。防衛装備品ということで、厳しい環境下での性能が保証されている部品である必要もあるし、これから先の長期運用も視野に入れて、調達の容易性も重要になります。これらの条件を満たす部品を探すのは結構大変な作業です。

診断で学ぶこと

故障部位の特定も古い機材になればなるほど難しいですね。新しい機材はICひとつですべてをまかなっていたりしますが、古い部品だとトランジスタや抵抗などの組み合わせで動いているので、最終的な故障部品の特定は、全部手作業で診断しないといけない。それぞれの製品に合った試験の方法まで自分で考えなければいけなかったりします。でも、そういう中で、インタフェースやRF技術、ソフト、高圧電源、材料材質などの知識を勉強したり、幅広い経験を積むことができて、自分の成長にはつながっているのではないかと感じています。

先輩に食いつく

学生のときは半導体が専攻だったので、畑違いの分野でやっていけるのかという不安もあったのですけれども、先輩の方々に、これは何ですか、これはどうしてこうなるのですかとか、ひたすら食いついていくうちに何とかなるようになったかなという感じです。先輩も何もわからない新人に根気よく教えてくれて、ありがたかったですね。僕自身は、いい意味で細かくなったかなと思っています。何かするときに、結果が良い場合だけでなく、悪くなったときのことも常に考えるようになったし。また、その際に、会社のルールやお客様の背景にも考えが及ぶようになったと思います。

社会を支える仕事

今後は、現在の仕事で身に付けたノウハウや技術をもとに、エンジニアとしてもっと成長したいですね。試験、プロジェクトの専門家から、さらに第一線のシステムエンジニアとして次世代製品の開発・製造にも関わっていけるようになりたいと考えています。現行機種や技術についてマスターした上で、技術支援を通じて得たユーザーの声を反映した改善案も提案していければと思っています。
我々の仕事は、表には出てきにくいですが、品質管理によって防衛装備品がいつでも機能を発揮し、その最大限の価値を提供できるようにすることで、我が国の防衛に貢献し、ひいては国民ひとりひとりの暮らしや安全を守ることにつながっていると思います。

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