宇宙に描く
社会
インフラ

2016年入社

東部事業部勤務
宇宙技術部

設計担当

INTERVIEW06

当社で活躍する先輩社員たち

最初の仕事は
日本初の月面着陸機

入社して最初の仕事は、JAXAが計画している小型月着陸実証機SLIMで使われる着陸レーダーの制御部の設計でした。SLIMは誤差100メートルというピンポイントの着陸を無人月面着陸機で目指すプロジェクトです。月面に軟着陸するためには、月面までの距離を確認する着陸レーダーが重要な役割を果たします。月面探査機というのは、三菱電機グループにとっても新しいチャレンジで、開発要素も多く、設計や試験段階でも様々な問題を乗り越えなければなりませんでしたが、設計者としてはとても貴重な経験を積んだと思っています。

※SLIMは、2023年度に打ち上げ予定

多岐にわたる
設計者の仕事

現在の仕事は、人工衛星に搭載されるRF機器の設計です。
RF(Radio Frequency)というのはラジオ波や高周波とも呼ばれる電磁波の一種で、無線通信などに多く用いられています。一言で設計といっても、実際の仕事は本当に幅広くて、機器の仕様検討から、部品の選定、試験規格の作成、図面作成まで多岐にわたります。製造後も製品試験などで不具合などが発生すると現場に出向き、原因究明にあたります。ものづくりの最初から最後まで関わることで、設計の重要さを再認識し、設計者としての責任感をもって、仕事に望んでいます。

信頼性を
いかに獲得するか

まず苦労するのは、信頼性設計です。打ち上げてからは修理することができませんから、宇宙環境で故障しない製品を作らなければなりません。なので、設計の段階から打ち上げ時や宇宙環境を想定したシミュレーション、解析を徹底的に繰り返します。その中で、実績のある設計手法や部品を選定しながら、信頼性の基準を満たせるような製品を設計していくのです。こういうときには、経験を積んだ先輩たちからのアドバイスが本当にありがたいですね。製品が実際に製造されてもまだ安心できません。試験の段階で予想していなかった不具合が発生することもありますから。所定の性能が出なかったり、特性がおかしかったりしたときは現場につきっきりになって、不具合の原因をきっちり究明します。

トラブルから学ぶ

不具合への対応は大変ですけれど、逆に言うと不具合から学べることも結構あります。不具合の原因を探ることで、RFだけではなくて他の電源とか機械系とかの知識も身に付けられるわけで、そこは前向きに自分の経験値として捉えるようにしています。もちろん、不具合の内容をちゃんと咀嚼して設計に活かすことで、同じ不具合を起こさないように設計品質の向上にもつながっていますね。

優しい先輩方

入社する前は、職場の雰囲気や実際に自分が仕事をできるかといった不安がありましたが、杞憂でした。教育担当者の方がすごく優しくて、なんでも一から教えてくださいますし、他の先輩も質問に丁寧に答えてくれます。こういう雰囲気の良い職場だから、トラブルのときも先輩方の経験を活かしてスムーズな対応ができるのだと思います。組立て部門や試験部門の方も優しい方が多いですね。普段から交流があるので、現場の意見を反映させた組立て図面や試験規格が作成できるのだと思います。

一流の技術者を目指して

入社して実感したのが、RFの世界の奥の深さですね。入社7年目になるのですけれど、まだ半人前なので、どんどん積極的に知識を吸収していって、一流の技術者になれたらいいなと思っています。社内の勉強会や三菱電機の技術講座、通信講座などで勉強したり、先輩に積極的に聞いたりしながら、勉強に励む日々を送っています。

宇宙に社会インフラを

通信衛星や気象衛星、地球観測衛星といった人工衛星は普段そのありがた味を感じている方は少ないかもしれません。ただ、それらは今や私たちの暮らしになくてはならないインフラになっています。
設計者としては、自分が設計したRF製品を搭載した衛星が実際の宇宙環境で今、運用されているというところにやりがいを感じています。入社2年目に最初に携わった中継衛星が打ち上げられるときは、鹿児島の実家に連絡しました。種子島の打ち上げの噴煙を見てほしかったので。
この衛星は、15年は運用されるので、その間、グローバルなコミュニケーションを支え続けていくことでしょう。
宇宙が好き、ものづくりが好きという方は、ぜひ僕たちと一緒に仕事をしてみませんか。最初は何もわからなくても、質問や相談をどんどん積極的に先輩にぶつけてください。僕自身がそうだったようにきっと優しく指導してくれますから。宇宙に残る社会インフラを一緒に作っていきましょう。

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