事業内容電子応用機器
Business DetailsElectronics Application Equipment
培ったエレクトロニクス技術で、多彩なニーズに応える。
防衛・宇宙分野では、高性能、高品質な機器の開発、製造、そして維持整備のために高度なエレクトロニクス技術が求められます。三菱電機ディフェンス&スペーステクノロジーズは、そこで培った高度な技術と信頼に基づいて、民生分野における電子応用機器の開発・製造を行っています。物理研究用や放射光施設の大型加速器等の高周波制御装置やビームモニタ機器、物流倉庫・工場・病院等で自律的に走行し荷物を運搬する自律搬送ロボットなど、様々な業界、業務のニーズにお応えするソリューションが次々と生まれています。
量子ビームの高度化による産業イノベーションの推進に寄与
SPring-8、SACLA、J-PARCなど、国内の大型加速器では、大電力高周波(電場)を利用して荷電粒子を加速しています。当社は、これらの施設に対して、高周波(RF)・デジタル・ソフトウエア技術を用いた高周波制御や、荷電粒子ビームの位置検出信号処理により、加速器による精密な物理実験や高輝度放射光生成等の、量子ビームの高度化を支える装置を提供しています。また、これら加速器の制御技術は医療機器メーカーからも注目されています。
20年の歴史を誇るロボット事業
電子応用機器としては、業務用ロボットにも早くから注力しています。約20年前に総務省消防研究センターと共同開発したクローラー型ロボットをベースとして、ハウスメーカー向けの床下点検ロボット、大規模災害時に活躍する消防ロボットなどを実用化してきました。また、一方で商業施設などにおいて、接客業務と警備を兼ねた警備・エンターテイメント型の自律走行ロボットを開発し、製品化してきました。これらの実績を積みながら、お客様の様々な業務ニーズにお応えするソリューションとしての完成度を高めていったのです。
人と共存できるロボットへ
いま、当社が提案するのは自律走行が可能なロボットです。例えば、自律搬送台車「MELporter」は、工場内の搬送を行うロボットで、人や障害物を避けながら、自律的にルートを選んで走行することができます。従来の搬送ロボットは、人との接触を避けるためあらかじめ導線を分ける必要がありましたが、「MELporter」は人と同じ動線でも安全に運用できます。すでに大手飲料メーカー様に導入され、既存のラインに影響を与えることなく、省力化、省人化を実現しています。この他、病院内の薬剤や検体などの搬送を行うロボットも大規模病院様でご利用いただいており、引き続き、お客様のご要望を反映したロボットの開発を進めてまいります。