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2023年03月31日更新

消防ロボットシステム「スクラムフォース」 2022年度日本機械学会賞(技術)を受賞

この度、当社が参画した消防ロボットシステム「スクラムフォース」が2022年度の日本機械学会賞(技術)を受賞いたしました。
受賞者数の関係上、当社の名前はありませんが、当社では「石油コンビナート等の大規模火災に対応可能な消防ロボットシステム」のうち「ランド・アイ」「指令システム」の開発を担当いたしました。

2022年度 日本機械学会賞受賞者一覧
(日本機械学会賞(技術)の4項「石油コンビナート等の大規模火災に対応可能な消防ロボットシステム」に記載)

■消防ロボットシステム「スクラムフォース」概要

消防ロボットシステム「スクラムフォース」は、4台のロボットとそれらを制御する指令システムで構成されており、これらが自律的かつ協調的に連携することにより、消防隊員が近付けないような大規模な火災現場での対応にあたります。

<当社開発担当機材>
●地上型偵察・監視ロボット「ランド・アイ」

放水ロボットに先行して災害現場の状況を偵察するためのロボットであり、可視画像カメラだけでなく赤外線画像カメラを備えているため、夜間等暗い環境での偵察が可能です。偵察活動中は隊員の負担軽減のため、遠隔操縦だけでなく自律走行が可能となっています。また、タイヤでの走行とクローラでの走行を切り替える(車体変形)ことで走破性と効率性を両立しているのも特徴です。

●指令システム

4台のロボットを同時に制御し、収集した情報を一括管理するシステムです。災害現場の状況や現地の風向・風速等の各ロボットが収集した情報を解析し、安全かつ柔軟性の高い放水開始地点の提案、最適な走行ルートの算出など、スクラムフォースを使用する隊員の支援が可能となっています。また、放水中も現場の状況変化を継続して収集・解析し、自動で放水方向の修正を行うことができます。